ベストな海外送金方法とは?20000バーツを両替した際の手数料を比較

前回の記事で、海外ATM引き出しサービスに代わる、
ベストな海外送金方法を調査しました。

「海外ATM引き出し」サービスに代わる、ベストな海外送金方法とは?

記事を書いていると、意外と難しいテーマだと感じました。
その理由は、各社が手数料を分かりにくくして、
隠れコストを徴収しているからです。

そこで、実際に各海外送金方法の、
20000バーツを両替した際の手数料を計算してみました。

数値が分からないポイントについては、
できるだけ情報を集めて推測しています。
もし間違っている点があれば、指摘してもらえると幸いです。

現金による両替

日本円とタイバーツの両替では、両替所が最適です。
両替所の中でも良い為替レートを提示している、

Super Rich Thailand

を見てみましょう。

3月27日の買相場は0.2865です。
つまり、

20000 / 0.2865 ≒ 69808

69808円となります。

銀行カードの海外ATM引き出し

現在、海外ATMでの引き出しサービスを提供する、
ソニー銀行のデビットカードを見てみましょう。

  • 事務処理経費: 1.76% / 回(税込み)
  • 現地ATM設置機関利用手数料
  • ソニー銀行為替コスト(TTS)

引用元:Sony Bank WALLET

手数料は上記のようになります。

注意してほしいのがTTSという為替コストです。
TTSは電信売相場とも呼ばれ、円を外貨に両替するレートを指します。

TTSは、ミッドマーケットレート(仲値)と呼ばれる為替レートに、
為替手数料となる、スプレッド(隠れコスト)を乗せます。

ソニー銀行は、バーツのTTSを公表していないため、
三菱UFJ銀行のバーツTTSを見てみましょう。

3月27日のTTSは3.57です。

さらに、現地ATM設置機関利用手数料がプラスされます。
タイのATMの場合は銀行によって変わりますが220バーツ程度です。

これに、事務処理経費の1.76%が加わります。

一部、他銀行によるTTSの推測が含まれますが、
計算式は以下のようになります。

(20000 + 220) × 3.57 × 1.0176 ≒ 73456

73456円となります。

海外用プリペイドカード

新生銀行に代わり、海外ATMから現地通貨を引き出すサービスを提供する、
「海外用プリペイドカード GAICA」を見てみましょう。

  • 為替手数料:利用金額の4.0%
  • ATM手数料:200円/回

※円換算のレートは、国際ブランド(Visa)が適用したレートを適用しています。

引用元:プリペイドカード GAICA

手数料は上記のようになります。

現地ATM設置機関利用手数料がプラスされます。
タイのATMの場合は銀行によって変わりますが220バーツ程度です。

円換算のレートは、国際ブランド(Visa)が適用したレートを適用します。
Visaのレートは以下のサイトで計算できます。

Exchange rate calculator – Visa

3月27日に計算した結果、以下のようになりました。
20220バーツ → 71,096.209260円

これに、為替手数料の4.0%とATM手数料の200円が加わります。
計算式は以下のようになります。

71,096 × 1.04 + 200 ≒ 74140

74140円となります。

クレジットカードの海外キャッシング

クレジットカードは、海外旅行傷害保険付きの
エポスカードを見てみましょう。

「入会金年会費無料!」海外旅行に最適なクレジットカードとは?

金利は、実質年率18.0%となります。

引用元:エポスカード

クレジットカードは、現地ATM設置機関利用手数料がプラスされません。
正確に言うと、ATMでは表示されますが、実際には引き落とされません。

円換算のレートは、国際ブランド(Visa)が適用したレートを適用します。
Visaのレートは以下のサイトで計算できます。

Exchange rate calculator – Visa

3月27日に計算した結果、以下のようになりました。
20000バーツ → 70,322.660000円

自分の経験ではATMでキャッシング後、50日程度で引き落とされることが多いようです。
仮に50日とすると、

18.0 × 50 / 365 ≒ 2.46575%

約2.5%の利息となります。
計算式は以下のようになります。

70,322.66 × 1.0246575 ≒ 72057

72057円となります。

インターネットバンキングの海外送金サービス

三菱UFJ銀行の、三菱UFJダイレクトによる外国送金を見てみましょう。

  • 外国送金手数料:3,000円
  • 外貨取扱手数料:送金金額の1/20%(最低2,500円)

引用元:三菱UFJ銀行

外国送金手数料は3,000円
外貨取扱手数料は2,500円となります。

さらに、海外送金の場合、タイ側で受取手数料も必要です。
バンコク銀行の場合を見てみましょう。

海外送金受取手数料 (SWIFT 送金):送金額(バーツ)の 0.25%、最低 200 バーツ・最高 500 バーツです。

引用元:バンコク銀行

海外送金受取手数料を取られるので、
20000バーツ受け取るためには、
20200バーツを振り込む必要があります。

両替レートは、三菱UFJ銀行のバーツTTSとなります。
3月27日のTTSは3.57です。

計算式は以下のようになります。

20200 × 3.57 + 3000 + 2500 ≒ 77614

77614円となります。

オンライン海外送金サービス

オンライン海外送金サービス大手の、
TransferWise(トランスファーワイズ)を見ていきます。

引用元:TransferWise

手数料は、939円です。

両替レートは、ミッドマーケットレート(仲値)と呼ばれる為替レートを利用します。
銀行やクレジットカードと違い、スプレッド(隠れコスト)を乗せません。
実際に両替額は69,399円と最安値になっています。

円からバーツへの両替であれば、
指定された日本の口座に日本円を振り込むことで、
タイの口座にバーツが振り込まれます。

例えば、新生銀行であれば、他行宛の振込手数料は一定回数無料となります。
受け取りも国内送金となるので、タイ側の受取手数料は必要ありません。

計算式は以下のようになります。

20000 / 0.28819 + 939 ≒ 70338

70338円となります。

比較結果発表

20000バーツを両替した場合、
レートが良い順番は次の通りとなります。

1位:現金
2位:オンライン海外送金サービス
3位:クレジットカードの海外キャッシング
4位:銀行カードの海外ATM引き出し
5位:海外用プリペイドカード
6位:インターネットバンキングの海外送金サービス

実際の価格と、ミッドマーケットレート(69,399円)との差は、以下の通りです。

1位:現金(69,808円) + 409円
2位:TransferWise(70,338円) + 939円
3位:エポスカードによるキャッシング(72,057円) + 2,658円
4位:Sony Bank WALLET(73,456円) + 4,057円
5位:プリペイドカード GAICA(74,140円) + 4,741円
6位:三菱UFJ銀行による海外送金(77,614円) + 8,215円

まとめ

改めて計算してみると、オンライン海外送金サービスの安さに驚きます。
海外送金方法は現金を除けば、TransferWise一択ですね。

次回の記事では、オンライン海外送金サービスの
TransferWiseをおすすめする理由を解説していきます。

海外送金方法として「TransferWise」をおすすめする理由
(記事が公開され次第、リンクが繋がります)