お金持ちが有利なタイの中学受験制度について調べてみた

現在、自分の娘は小学5年生です。
今通っているローカルの私立学校は小学校までしかないため、来年は中学受験を控えることになります。

そこで、中学受験についていろいろ調べているのですが、情報がとても少ない!
日本語の情報は皆無に等しいし、嫁も地方出身かつ自分の子供時代とは受験制度が変わっているため、情報を集めるのに苦労しているようです。

それでも、二人で情報を集めていると、少しずつ現在のバンコクの中学受験制度が分かってきたので共有しようと思います。
ただし、情報については不確かな面もあるかもしれません。
もし補足や間違いがあれば、教えて頂けると大変嬉しいです。

タイの有名校ランキングには公立中学・高校が並ぶ

日本で、有名中学や有名高校と言えば「灘」や「開成」のような私立高校が挙がるでしょう。
しかし、タイの有名校ランキングの上位には公立中学・高校が並びます。

タイの中学校TOP50ランキング(campus-star.com)

上記は、タイで行われるO-NETテストに基づくの中学校のランキングです。
ここで上位に上がる中学・高校の卒業生の多くは、チュラロンコン大学のような有名大学へ行きます。

嫁曰く、上位の中学・高校に入学するのはめちゃくちゃ難しいそう。
つまり、タイでは中学受験から本格的に受験戦争がスタートします。

タイ・バンコクの学校制度は「6・6・4」年

日本の学校制度は主に、小学校6年・中学校3年・高校3年・大学4年に分かれています。
しかしタイ、特にバンコクの学校を調べていると小学校6年・中学高校6年・大学4年に分かれていると考えた方が良さそうな気がしてきました。

実際に娘の通っている私立学校は小学部までしかなく、必然的に中学受験をすることになります。
また受験を考えている公立中学・高校は、同じ学校に6年間通うことになりそうです。

タイの義務教育は、日本と同じく中学校までです。
また、タイには小学部と中学部を併設した学校もあるため、高校から受験する制度も存在します。

ただし自分で調べた限り、バンコクでは「中学受験」→「大学受験」と2回の受験を経ていく形が主流のようです。

中学受験はバンコク出身生徒が有利!

公立の中学受験では、学校がある学区から多くの生徒を取らなければならない決まりがあります。
しかし、ここで大きな注意点があります。

ここでいう生徒の場所とはタビアンバーンの住所を意味します。
そして、タビアンバーンの住所と現在住んでいる住所は違う場合が往々にしてあります。

タビアンバーンの住所は自分の土地やコンドミニアムの部屋を購入しないと変更することができません。
うちの家族の場合、娘のタビアンバーンの住所は嫁の実家になっています。

つまり公立中学受験の場合、タビアンバーンの住所が志望する学校の学区内にある生徒が有利です。
もしくは、コンドミニアム等の物件を所持しているとタビアンバーンの住所をそこに移すことができます。

圧倒的な学力で不利な状況を打ち破れ!

公立中学・高校は地元の出身枠とは別に、学校の学区外から生徒をとることもできます。
ただし上位校においては学区外枠の方が競争率が高く、不利な状況を強いられることになります。

つまり、賃貸でバンコクに住んでいる子供は、より厳しい受験戦争を勝ち抜く必要があります。
もちろん、圧倒的な学力があれば不利な状況を打破することは可能です。

こう書いていると、「日本の受験制度とは随分違う」と感じます。
しかし、タイの受験制度が裕福な子供に有利だと感じる理由がさらにもう一つあります。

次回は、タイで問題視される受験問題の内容を見ていきたいと思います。