タイの小学校の算数が意外と難しい件

うちの娘も来月から小学5年生。
そろそろ受験を考える年齢になりました。

タイ語の壁があるので、自分が教えられる教科は算数か英語くらい。
そこで中学受験用に算数の参考書を購入したのですが、意外と難しかったです。

円周率が7分の22?

日本の小学校では円周率として3.14を使いますが、
タイでは小学校から「π(パイ)」を使います。

そして「π(パイ)」の近似値として出てくる数値が、「3.14」と「7分の22」。
「7分の22」は日本では馴染みがないですが、計算すると

3.14285714…

となり「3.14」よりも円周率に近い値を示します。
問題も7の倍数を使うと計算しやすくなるため、「3.14」よりも使いやすいです。

方程式が当たり前のように出てくる

日本の小学校で方程式を学ぶことは基本的にありませんが、
タイの中学受験では方程式が当たり前のように登場します。

累乗を使用する問題

日本で累乗を習うのは中学校からですが、タイでは中学受験から登場します。
上記の問題では解き方の一部に指数法則も利用されています。

タイの算数は日本の算数より難しいのか?

こんなふうに日本の算数で習わない概念がたくさん登場します。
しかし「タイの算数が日本の算数より難しいのか?」と聞かれるとちょっと違う気がします。

日本の小学校では習わなくても、中学校では基本知識として使われる概念ばかりですし、
問題自体の難易度はさほど高くありません。

タイの中学受験の算数は、単に知識を先取りすれば解ける問題が多く、
難易度としては日本の応用力が問われる問題の方が難しいと思います。