「娘よ、今まで大変な思いをさせたがよく頑張ってくれた」 親と離れて暮らすタイの子供の寂しさ
突然ですが、ぼくには5歳の娘がいます。
しかし、今までブログに登場することがありませんでした。
もしかしたら気になっている人もいたかもしれません。
それには理由がありました。
実はぼくの娘はイサーンの田舎に、祖父母と暮らしています。
ぼくと嫁はバンコクに住んでいます。
つまり、別々に暮らしているんです。
よつば、千尋の谷に落とされる
子供のことを語る上で、名前がないと不便なので「よつば(仮名)」としたいと思います。
ぼくの大好きなマンガ「よつばと!」からとりました。
天真爛漫なところが結構似ているんですよ。
よつばは日本で生まれ、2年半は日本で育ちました。
そして2歳の時、親の都合でタイへ行くことになります。
ぼくと嫁は仕事があるので、面倒を見られない時間があります。
実はどうするか、タイへ行く前から決まっていました。
嫁の実家、イサーンの祖父母の家に預けることにしたんです。
このことについては、子供に非常に大変な思いをさせたと思っています。
パパとママ(特にママ)にべったりだったので、寂しくて仕方なかったでしょう。
電話をすると、いつも大泣きしていました。
祖父母に子供を預けることは、タイではよくある
このことについては、
「なんて酷い親なんだ」
と言う人もいると思います。
ぼくもタイ人と結婚し、タイの文化を知る前だったら同じことを思うでしょう。
現代の日本では、祖父母に子供を長く預けるのは全く一般的ではないですよね。
しかし実は、タイではよく聞く話なんです。
2014年のユニセフの調べによると、
タイの子供達の約21%が、親と一緒に暮らしていないそうです。
これはタイ全土の話で、イサーン地方はその傾向がより顕著です。
嫁の実家の近所を歩いていても、親と一緒に暮らしている子供は少ないです。
半数以上は両親ともがバンコクで働いています。
娘の表情が固く無口に…
もちろん、それで子供に寂しい思いをさせたことの言い訳になるとは思っていません。
特に祖父母に預け始めてから1ヶ月後に会った時、娘は表情が固く無口になっていました。
当然ですよね。
今まで話していた言葉(日本語)が全く通じず、環境も180度変わったんです。
以前の旅行の際、よつばは祖父母と何度か会っていました。
とはいえ、人見知りの激しかったよつばです。
祖父母も馴染むのにも苦労したでしょうね。
初めのうちは、仕事をもっとセーブして子供と会う機会を増やすべきでした。
このことは今でも後悔しています。
子供がもう少し大きくなり、物事について深く考えられるようになったら謝りたいと思います。
それと同時にここで頑張った娘を誇りに思うし、たくさん褒めてあげたいです。
ここから成長していくよつばの話はまだまだ続きます。
実は、タイで子供を田舎に預けることには数々のメリットもあるんです。
次回はその話をしたいと思います。
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