「ハーフの子供って何語を話すの?」 国際結婚した経験から詳しく説明するよ
ぼくはタイ人と結婚しました。
つまり子供はハーフということになります。
よく聞かれる質問が、
「子供は何語を話すのか?」
ということです。
結論から言うと、イサーン語、タイ語、日本語の、
3言語を話すことができます。
では、それぞれについてはどのくらい話せるのか?
親子の会話は何語なのか?
なにか問題はないのか?
詳しく解説していきます。
子供はマルチリンガル
ぼくの子供は6歳です。
上手な順に、
- イサーン語
- タイ語
- 日本語
- 英語
を使います。
それぞれのレベルについて詳しく説明します。
イサーン語
タイ語の方言というよりは、ほぼ別言語です。
例えば、バンコクの人はイサーン語を聞いても、
ほとんど理解することができません。
(たまに話せる人もいます)
ラオス語にはかなり近く、こちらはお互いに理解できます。
子供は2歳から6歳までイサーンで暮らしてきたので、
この言語が一番得意です。
レベルはネイティブレベル。
発音も完璧で、誰が聞いても違和感がありません。
地元の子供と全く同じように会話できます。
今はバンコクに住んでいるので、
母方のおじいちゃんとおばあちゃんと話す時に、
この言語を使います。
タイ語
タイで主要に使われている言語です。
地方都市でも、学校の授業はタイ語で行われます。
タイ人であれば必然的に覚えていくことになります。
つまり、イサーンの人達は2言語話せます。
市場にいるソムタム屋のおばちゃんも、実はバイリンガルなのです。
娘はイサーンの幼稚園でタイ語を使ってきました。
またバンコクに来てからは、日常でタイ語を使います。
なので、当然ネイティブレベルです。
バンコクの子供達とも何不自由なく話せます。
字の読み書きも、年齢相応にできます。
日本語
子供は、生まれてから2歳まで日本に住んでいました。
当然、それまでは年齢相応に話すことができました。
現在のレベルは、同年代の子供に比べると少し劣ります。
「見る」は分かるけど「観察」は分からない。
「書く」は分かるけど「記入」は分からない。
といった感じで漢語が苦手です。
同年代の子供と話さないので、
「すげぇ!」とか「まじで?」などの、
話し言葉もあまり分かりません。
そして、ひらがな・カタカナも分からないので、
読み書きは全くできません。
ただ、発音は良いし、意思疎通にはほとんど問題がありません。
ぼくが日本語で言ったことも、きちんと理解しています。
タイ語が全くわからない、ぼくの父と母とも、
日本語会話だけで十分にコミュニケーションがとれます。
英語
アルファベットが書ける。
挨拶ができる。
といった程度。
英語でコミュニケーションをとるのは難しいと思います。
ぜひこれから勉強して、4言語話せるようになって欲しいです。
家族での会話は何語?
ぼくと嫁は9割日本語で話します。
なので子供を加えて3人で話す時は、だいたい日本語です。
ぼくと二人で会話する時も、もちろん日本語です。
嫁と子供、二人で会話する時は、
タイ語が中心で、イサーン語と日本語が時々混じります。
外ではタイ語だけ、
家の中ではタイ語とイサーン語両方使います。
日本語は挨拶や簡単な会話の時にたまに使います。
マルチリンガルの凄い所
子供が話すのを聞いていて凄いと思うのが、
話す言語を瞬時に切り替えるところです。
たとえば、ぼくが嫁の実家にいる時、
ぼくとの日本語の会話を、すぐにイサーン語に訳して
おじいちゃんおばあちゃんに伝えることができます。
これは我が子ながら感心します。
切り替えの速さだけなら、通訳顔負けレベルです。
常に様々な言語を話していないとできない芸当です。
バイリンガルは「ダブルリミテッド」になる?
「ダブルリミテッド」という言葉があります。
これはバイリンガルの人が、2言語どちらも年齢相応に話せないことです。
ただ、これはバイリンガルの問題というよりも、
生活環境の変化が要因だと思います。
例えば、
今までタイ語しか話していなかった子供が、
日本へ行くことになり、日本語の授業を聞いても分からない。
サポートも受けられず、日本語能力が伸びない。
一方、タイ語は使わないので徐々に衰えていく。
というような状況になれば「ダブルリミテッド」が起こります。
教育をしっかり受けていれば「ダブルリミテッド」にはなりません。
バイリンガルだから言語に問題が出るということはありません。
まとめ
こんな感じで、自分の子供が話しているのを見るのは、
とても面白いです。
特に言語が瞬時に変わる瞬間。
自分の子供ながら、凄いなと思います。
将来が楽しみです。
ハーフの子供の言語については、
親が話す言語や、住んでいる国、そして生活環境にも
大きく左右されると思います。
ぼくの子供については、その一例でしかないのですが、
国際結婚して、これから子供を育てる方に、
ちょっとでも参考になれば幸いです。