タイで交通違反に捕まったらどうなるのか?
ぼくはタイでバイクに乗っています。
同じようにタイで自動車やバイクを運転している人は多いと思います。
日本と同じように、タイでも交通違反の取り締まりが行われます。
ただ、その取り締まり方が日本とは随分異なっているように感じます。
タイで交通違反に捕まったらどうなるのか?
その実例や対処法を書いていきたいと思います。
タイで捕まりやすい交通違反
停止線オーバー
信号待ちの交差点で、停止線をオーバーしているバイクがたくさんいます。
たまーに警察がいて、根こそぎバイクを(場合によっては車も)誘導していきます。
信号無視
タイの交差点では、赤信号であっても、
左折が当然のように行われます。
その左折先でたまーに警察が張っています。
左折であっても、もちろん信号無視となります。
ヘルメット不着用
バイクはヘルメット着用が義務付けられています。
バンコクでは着用している人が多いですが、
日本に比べると、ヘルメットしていない人もよく見かけます。
ちなみに、バイクタクシーの客も当然着用義務がありますが…
捕まっているのはあまり見かけませんね。
左側走行無視
タイでは、バイクは直進時、一番左の車線しか走ることができません。
これも警察が根こそぎバイクを捕まえていることがあります。
バイクを運転する人にとっては、一番やっかいな交通違反です。
免許不携帯
運転する際は、当然免許を携帯していなければなりません。
持っていない場合は交通違反となります。
税金未払い、保険未加入
全ての車両は、毎年税金と保険の支払いをしなければなりません。
バイクなんかは、よくナンバーの横に年号の入った紙を取り付けています。
忘れている場合は交通違反となります。
タイではあまり捕まっているのを見かけない交通違反
スピード違反
日本ではよくある交通違反ですが、
タイで捕まっている人はほとんど見かけません。
タイは一斉に取り締まりを行うので、
取り締まり場所では、そもそも徐行になることが多いです。
そのせいで渋滞が発生することもあります。
バイクの3人乗り
バイクに大人二人、子供一人などの組み合わせは、
その理由で捕まっているのを見かけません。
詳しいルールは知りませんが、
生活上必要なので黙認されているのかもしれません。
踏切一旦停止
日本は一旦停止義務がありますが、タイはどうなんでしょうね。
踏切で一旦停止している車両を見かけたことがありません。
歩道走行
渋滞を避けて、歩道を走るバイクがいますが、
歩行者にとっては非常に危険です。
日本人にとっては驚きの光景です。
特にスクンビット通りで多く見かける気がします。
また雨季で道路冠水した時に、警察が歩道に誘導して、
バイクを走らせることもありますが…
これはレアケースです。
駐車違反
タイの駐車違反の自動車の多さには驚きます。
1車線分は駐車場として利用されている通りも多いです。
でもよく見かけると駐車禁止の標識はあるんです。
ごく稀に黄色い車輪止めがかかっています。
タイと日本の取り締まり方の違い
日本と違い、タイの交通取り締まりは大規模に行われます。
一つの交差点を丸ごと張ったり、
何車線もある大きな道路で、通る車両を全てチェックしたりします。
道路が混んでいるときにはできないので、
取り締まりは大体、昼間か深夜に行われます。
そこで違反してそうな車両を止めて、
次のようなチェックを行うことが多いです。
- 飲酒運転
- ヘルメット着用
- 免許携帯
- 税金と保険の支払い
日本の場合は、違反している車を見つけて捕まえる方が多いですが、
タイでは、まず捕まえてからチェックする方が多いです。
場所や取り締まり内容によっては、
チェックする車両の半分以上が捕まっていることも珍しくありません。
例えば、バイクの左側車線通行なんて、普段は誰も守っていません。
何かと理由をつけて、とにかく数を稼ぐのがタイ流の取り締まり方です。
取り締まりを避けるコツ
取り締まりが行われる場所を知っておく
交通違反の取り締まりが行われる場所は、だいたい決まっています。
運転する時間帯に気を付ける
取り締まりが行われる時間は、大体昼間(10時~15時くらい)か深夜です。
周りをよく見る
周りを見て、いつもとなんか違うなと思ったら、
取り締まりがあっていたり、交通事故が起こっていたりします。
捕まったらどうなるの?
もしも、交通違反で捕まったらどうなるのでしょうか。
まず、タイには日本の点数制の制度はなく、
よほど悪質な違反でなければ、罰金を支払うだけで終わります。
違反があれば、まず免許証を取り上げられ、違反切符を切られます。
取り締まりがあっていれば、近くに罰金支払い所が設けられています。
罰金は違反内容にもよりますが、大体200~400バーツです。
罰金を支払うとまた紙をもらえるので、取り締まった警察官のところへ戻りましょう。
免許証を返してもらえます。
まとめ
交通違反の内容を見ていれば分かると思いますが、
どれもタイではよく見かける光景です。
その証拠に取り締まりを行っている際には、
驚くほどの車両が捕まっています。
罰金の支払い所に長い列ができたりします。
日本とは違反に対する意識が随分違うようです。
タイのお国柄が表れています。
日本人からすると戸惑う部分も多いのですが、
周りに合わせないと、自分が危険を被ります。
とりあえず、周りの車両をよく見て、
合わせておくことが運転のコツだと思います。