タイのバンコクは月5万円で暮らせるのか?

2018年9月13日

Twitterを見ていると、最近またバンコクの生活費が話題になっているようです。
「タイのバンコクなら月5万円で暮らせる」
定期的に議論されていますね。

「暮らせる」という意見と「無理だろう」という意見があります。
どちらが本当なのでしょうか。

タイ、バンコクの生活費は安いのか。
実際に暮らしてみて、本当のところを話していきたいと思います。

「暮らせる」の意味

結論から言うと、

タイ、バンコクは月5万円で暮らせます

ただ、この「暮らせる」という意味の取り方で、
意見が変わってくる気がします。

極論を言えば、日本だって月5万円で暮らせます。
死ぬことはないでしょう、多分。

ただ、日本で普通に働けば、月5万円以上にはなるはずです。
さらに、日本には生活保護という社会保障制度があります。

よほどの事情がない限り、月5万円で生活している人はいないでしょう。

タイは貧富の差が激しい

タイでは、月5万円以下の生活をしている人が大勢います。

タイ、バンコクの最低賃金は、一日325バーツです。
日本円に直すと、約1,100円となります。
月20日間働いたとして月収22,000円、
このくらいの生活費で生活している人が実際にいるということです。

かと思えば、日本並みの給料をもらっている人も大勢います。
オフィス街のシーロムに行けば、
200バーツ(約700円)ぐらいする日本食レストランのランチを、
普通に食べている会社員がたくさんいます。

そして富裕層が多いのもタイの特徴です。
堀江貴文さんが近畿大学の講演会で、タイの話をしていました。
「タイのバンコクに行くと、一人5万円の寿司屋さんが、毎日満員だそうです。」
日本の平均年収の何倍も収入がある人が、タイ、バンコクにはたくさんいます。

タイと日本の生活事情が違う

周りが月収3万円前後のタイ人ばかりという環境であれば、
月5万円の生活費で、優越感を持って暮らせるでしょう。

逆に、駐在員として日本の平均以上の給料をもらっていたとしても、
タイの富裕層とばかり付き合っていたら、生活は苦しいと感じるでしょう。

貧富の差が激しいタイと、社会保障制度が整った日本では、
バックグラウンドとなる生活文化が異なります。

タイに住むことと、日本の「暮らせる」を比べることに、
無理が生じている気がします。

結局は人それぞれ

タイ、バンコクには、月の家賃が1万円以下の物件がたくさんあります。
屋台では40バーツ(約135円)くらいから、食事をとることができます。

もし、月5万円で暮らさなければならないという条件であれば、
日本よりタイの方が良い生活ができるはずです。

ただ、周りの環境によって生活の満足度は大きく変わってきます。
日本人と良く付き合うならば、月5万円はかなり厳しい生活費だと思います。

あとは、タイが好きかどうかも大事な要素でしょう。
環境が楽しいと感じられれば、少ない生活費でも満足度が高くなります。

結局、「タイ、バンコクは月5万円で暮らせるか」は、
人それぞれということです。

最後に個人的な意見を言うと、
「月5万円は、生活できるけどもうちょっと欲しいな」といった感じです。