初日からどうどうと「いじめ」を公表したタイの先生に思うこと

2017年5月17日

タイ、小学校の入学式へ行ってきました。
詳しくは前回の記事をご覧ください。

タイの小学校入学式に行った結果、時代の移り変わりにビックリ!

入学式は1時間弱で終わり、
各教室で、先生との懇談会に変わります。

そこで、先生が話されたことが印象的でした。

「いじめ」があったと、どうどうと公表する先生

課外授業料を集める際に、ある話を担任の先生がしてくださいました。

「毎月毎月、課外授業料の500バーツ(約1,700円)を失くす生徒がいました。
親が不審に思い、相談を受けたので学校で調べてみました。
すると、カツアゲにあい、他の生徒に取られていたことが判明しました。
みなさんも、家では子供と話す時間をきちんと設けて下さいね」

さらっと、「いじめ」があったことについて触れたので、
日本の横浜市のあの事件を思い出したんです。

【原発避難いじめ】横浜市教育委、加害児童に直接調査せずいじめ不認定…自己保身優先

引用元:Business Journal

みなさんご存知だとは思いますが、
福島の原発事故から転校した子供がいじめに遭い、
約150万円を取られていた事件です。

やはり、日本はいじめを隠す傾向があると思うんです。

いじめの事実を学校側はなぜ隠すのですか?

教師や学校が、保身に走るのが理由のようです。

いじめは「ある」

ぼくらも子供の頃を思い出せば分かるように、
いじめってありましたよね。

それは、どの国でも、どこの学校でも起こっています。
いじめが「ある」ことぐらい誰でも分かっています。

だから、今回の先生のように「ある」ことを前提に、
サラッと話してくださったのは、非常に好感が持てたんです。

まとめ

入学式、参加して良かったです。

PCを使って要点を順序立てて、挨拶を行った校長先生。

携帯電話の連絡先を教えて、
「何かあったら、いつでも電話して下さい」と言ってくださった、
保護者会代表で警察官の方。

「いじめ」について、隠すつもりがない担任の先生。

「この学校に子供を入学させて良かった」
と思える入学式でした。